バラナシ(ヴァーラーナシー)は、インドで最も神聖な場所の一つで、ヒンドゥー教の巡礼地として古くから知られています。聖なるガンジス川に沿って広がるこの都市には、インドの伝統、宗教、文化が詰まっており、訪れる人々に深い感動を与えます。ここでは、バラナシ観光の見どころやおすすめスポットを紹介します。
目次
1. ガンガー・アールティ(Ganga Aarti)
毎晩行われるガンガー・アールティは、バラナシで見逃せないイベントです。ダシャシュワメード・ガート(Dashashwamedh Ghat)で行われるこの儀式は、ガンジス川に感謝を捧げ、神々を称える神聖な祈りの時間です。伝統的な楽器の音色、炎とともに舞い上がる煙、祈りを捧げる僧侶たちの動きが調和した幻想的な風景は、誰もが息をのむ美しさです。
おすすめ時間帯:夕方(午後6時~7時頃)
2. ダシャシュワメード・ガートとガンジス川でのボートライド
ガンジス川に沿って並ぶガート(階段)はバラナシの象徴であり、地元の人々が日々の生活を送る場でもあります。朝早くボートに乗り、ガート沿いの景色を楽しむことで、バラナシの日常と宗教的な側面に触れることができます。夜のボートライドもおすすめで、ガンガー・アールティの灯りが川面に映り、神秘的な雰囲気を味わえます。
おすすめ時間帯:早朝の日の出前、または夕方のアールティ前後
3. ガンジズ川沿いや街中を散歩しながら写真を撮る
ガンジス川沿いの川岸は約6.8キロメートルにわたって続いています。道中にはチャイを売る人や川で洗濯をする人、かわいい犬やのんびりした牛やヤギなど、日本では見ることのできない日常に触れることができます。カメラを片手に歩いているだけでもたくさんのシャッターチャンスに巡り会えますのでおすすめです。
※地元の人たちはガンジス川で沐浴をしていますが、実はガンジス川にはたくさんの細菌がいるとの事。免疫の無い人が沐浴すると、病気になる可能性があるので、ご注意を。(筆者はガンジス川の中で目を開けて翌日発熱しました…)
撮影に関する注意:火葬場は写真撮影禁止。念のため、動物には触らない方が賢明です。
4. 街歩きでバラナシのマーケットを物色
バラナシ市街は独特な街並みで、狭い通りがたくさんありその脇を様々な商店が軒を連ねています。かわいい雑貨や布製品など、日本ではなかなかお目にかかれない品物があるので、買わなくても街歩きをしながら物色するだけでも楽しいです。
たまに日本語で話しかけてくる人もいますが、大体そのような店は相場より高めの値段を設定されていることが多いのご注意を。
おすすめの訪問時間帯:午前中から夕方
5. バラナシ・シルク巡り
バラナシは伝統的なシルク製品で有名です。特に「バラナシ・サリー」と呼ばれるシルクサリーは、鮮やかな色彩と美しい刺繍で知られ、多くの女性が購入を目的に訪れます。ゴードリア・マーケット(Godowlia Market)やヴィシュワナート・ガリー(Vishwanath Gali)などの地元マーケットでは、シルク製品の他にもインドの香り漂うスパイスや手工芸品が手に入ります。マーケットの雰囲気を楽しみながら、バラナシならではのショッピング体験ができます。
6. インドの伝統音楽とヨガ体験
バラナシはインド音楽やヨガの中心地でもあります。音楽に興味がある方は、地元のコンサートホールやガートで行われるインド古典音楽のライブを楽しむことができます。また、筆者は時間の都合上参加できませんでしたが、バラナシには数多くのヨガ教室があり、初心者から上級者までヨガのセッションに参加することが可能です。宿泊するホテルやゲストハウスでも予約できることがあるので、ぜひチェックしてみくださいね!
7. インド料理とバラナシの名物グルメ
バラナシには地元の特色あふれる料理が揃っています。おすすめのレストランやストリートフード店を訪れ、インド料理の豊かな味わいを堪能しましょう。また、バラナシでは「ベティル・リーフ」を甘く包んだ「パーン」も体験してみる価値があります。胃腸の強さに自信がある人は屋台グルメにも挑戦してみてください!レストランよりも安く食べることができます。
まとめ
筆者の個人的な感想では、インド旅行の中で最も印象に残っているのはバラナシです。インドの宗教、文化、伝統が凝縮された特別な場所でした。ガンジス川での祈り、歴史的な寺院巡り、伝統料理の味わい、そして地元の人々との交流を通じて、心に残る体験ができるでしょう。訪れる際は、地元の文化や宗教を尊重しつつ、バラナシの神秘に触れてみてください。